「無」と「空(くう)」の中で生きる。

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こんにちは、MERRY NOTEです。

先日、NHKのBSプレミアムで

瀬戸内寂聴さんが福島の原発で被害にあわれ、町を追われることになった方たちを

訪問する番組がありました。

「行き場のない苦しみや悲しみを持った人たちに何を話せばいいのだろうか?」

さすがの瀬戸内さんでさえも、

デリケートな部分にどう触れてゆけばいいのか…。

とても慎重な面持ちで会場に向かっている姿を拝見しました。

会場に着くなり、いつもの元気なご説法ではなく、迷いが感じられる中で

瀬戸内さんはこう切り出したのです。

「この中で、今、心の中に思っていることを言いたい、叫びたい人、

いらっしゃいますか?いらっしゃったら手を挙げて!」

会場は誰ひとりとして手を挙げず、緊張感ある雰囲気の中で、

参加者の方々が固まったままです。

そこで瀬戸内さんは話題をすぐに切り替えます。

「私に肩をもんで欲しい人、手を上げて!」

そこでも誰も手があがりませんでした。

そのとき、瀬戸内さんの語りかけがきっかけで

確か、一人挙手をした女性がいました。

瀬戸内さんが背中を触った瞬間に、閉ざしていた心が開かれ、

話し始めたのです。

そして、会場もどっとわくようになったのです。

瀬戸内さんも「触れる」ことがいかに大切か。

それをご存知だったのでしょう。

セラピストの私たちから見れば、ごく当り前のことでもあり、

「触れる」ということがどんな意味を持つか、十分熟知しているはず。

なのに、タッチセラピー=触れる、ということの偉大さを改めて再認識し、

どんな言葉よりも「もの言わぬ言葉」なんだということを実感した瞬間でした。

セラピストという仕事を選んだのも、何って実はこのコトなんだよな〜と

自分の中で確認できた瞬間でもありました。


その後、瀬戸内さんはこうも語っていました。

「みなさん、無常という言葉がありますよね?

みなさんの今はどん底だけど、これ以上の底はないから、

希望を持って生きてください。

無常とは死んでからのことをいうと思って

いらっしゃるかもしれないけれど、

“無常”とはずっと同じではないと言うことを

意味することもあるんじゃないか…。

だからずっと今の状況は続かないんですよ。続かないのね…」

原発や震災に合われた方たちだけでなく、きっと生きていれば

いいも悪いもみんな同様に、人生の全体を見れば必ず与えられていきます。

夢を追いかけていれば、家族のために必死に身を粉にして働いていれば、

いえ、息をしているだけでも、いろんな出来事は与えられていきます。

でも、私が最近思ったのは、心の中が「空っぽ」を意味する

「空」の状態では何も生まれないということ。

よく「心を空っぽにして!」というけれど、

それが必要なときもあるけれど、

「空」ではなく、「有」の反対語である、

「無」であることが何より大切なんだと思います。

「無」であるということは、「有」にもなり得る可能性を

無限に持てるということです。

つまり、「空」がゼロならば、

「無」はその人の1であっても、2であってもいい。

たまたま、「空」も「無」もどちらとも

仏教用語に出てくる言葉ですが、

瀬戸内さんの番組がきっかけで考える時間をもらった気がします。

とても抽象的なので言葉だけでは分かりにくいと思いますが、

2011年は「無」のこころを持って、

来年は様々な可能性にかけてみたいですよね。

被害に合われた方たちも、きっと「無」から

大切なもの、今までになかったものを手にできると信じています。
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by MERRYNOTE | 2011-12-06 14:28 | ♡MERRYNOTE LIFE

シニアライフをこころ豊かに過ごすための40代からの女性の生き方・働き方・暮らし方